南種子町が産んだ地鶏
明治27年に英国帆船のドラメルタン号が暴風雨で前之浜に座礁。乗組員29名は、島民の協力で無事救出され、うち13名は、船が離礁するまで真所集落などに長く滞在し、島民と交流がありました。
乗組員から滞在中のお礼として、船内に食糧用として飼われていた11羽の鶏をもらいました。地元の人々は、この鶏を「インギー鶏」と呼んで、今日まで大切に守り育てています。
「インギー鶏」は、一般の地鶏よりも飼育期間が長く、個体が小さいため商用には不向きな面もあり、それを解消するために平成22年より雄に「インギー鶏」雌に「黄斑プリマスロック」を掛け合わせたF1化に取り組んだ結果、味わいは「インギー鶏」のまま、育成期間の短縮と増体に成功し、「インギー地鶏黒」が生まれました。
インギー鶏
インギー地鶏黒